讃岐の方言(主に大野原・豊浜)

讃岐の方言 西讃編

日本一小さい県、「香川県」 ざっくり分けると東讃、中讃、西讃の3 つになります。
方言も微妙に違います。ここでは、西讃の方言をご紹介します。

今日の讃岐(香川)は低気圧が追加した後、寒気が流れこむきん、がいに冷やこいで。
夜になったら、雪が降るかもしれん。
積雪や凍結に用心せないかんで。

「がいに」は「とても」「すごい」などの意味で使われます。

今日の香川は低気圧が通過した後、寒気が流れ込むのでとても寒いでしょう。夜になったら雪が降るかもしれません。積雪や凍結には用心してください。

「何食べるんな?」
「うちは天ぷらうどんがええ」
「ぼくはぶっかけ、だしは冷やこいのがええ」
「よーけ食べたな。こないに、よーけ食べたらお腹おきたやろ」

「おきる」は他県で使うとびっくりされるんですよね。

「何を食べる?」
「私は天ぷらうどんがいい」
「ボクはぶっかけ、だしは冷たいのがいい」
「沢山、食べたな。こんなに沢山食べたらお腹いっぱいでしょ」

「学校遅れるがな。しゃんしゃんせんな。じゃきん、晩のうちから支度しとき言うたやろ。」
「そんなん言うても忙しかったんや。」
「口動かさんでええから、手動かし。」

朝の親子あるある。私も言われたような・・・

「学校遅れるよ。さっさとしなさい。だから、
夜のうちから支度しなさいと言ったでしょ」
「そんなこと言っても忙しかったから」
「口は動かさないで、手を動かしなさい」

「長いことお邪魔したな。ほんならいんでくるな」
「遠いところからおいでたのに、おあいそなしで。」

「いぬ(帰る)」と「くる」って帰ったのに戻るの?ってツッコミが聞こえてきそう!?

「長い時間お邪魔しました。それでは帰ります。」
「遠いところから来ていただいたのに何もおかまいもしませんで」

「あんたきの〇〇君、よーできるんやてな。」
「そんなことないわ。あんたきの〇〇ちゃんこそ、よーできよるやん。」

「できる」は「出来る」以外に「頭がいい」という意味でも使われるんですよ。

「あなたのところの○○君成績がいいんだってね」
「そんなこと、あなたの所の○○ちゃんこそ頭がいいらしいね」

今日はいかさまさむいがな

「インチキ」や「不正」の意味じゃないですよ。

今日は相当寒いですね。

もう、いぬわ

「いぬ」は犬ではないんです

もう、帰ります。

こないによーけ歩いたらえらいがな。

才能があり立派で優れた人のことではありません。食べ過ぎた時も「お腹がえらい」と言います。

こんなに沢山歩いたらしんどいよ。

そないおかしげなことばっかり言うて。

「おかしげな」は面白いの訳ではありません

そんな変なことばかり言って…

醤油がまけた。

「まける」は値引き以外に「こぼれた」時にも使うんです

醤油がこぼれた。

この間こうたばっかりやのに、もうめげたん。

「めげる」はくじけることではありません

この間買ったばっかりなのに、もう壊れたのですか。

このおかき、やんどって美味しくないわ。

「やむ」は止まることではありません

このおかき、湿気ていて美味しくないです。

この机、そっちかいてくれんの。

「かく」は文字を書くのではありません

この机の向こうを持って運んでください。